- 2009年07月04日
「一氏先輩」
「なんや財前」
「オレ、一氏先輩のコト全然尊敬してへんし好きでもないんスわ」
「何いきなり喧嘩売ってくれとんねん」
「喧嘩は売ってません。問題提起です」
「は?」
「なんか知らんけど気付いたら割とアンタと一緒に居るし」
「まぁ小春の次くらいにお前と話しとるな」
「オレ、一氏先輩より話したい先輩居るんスけど」
「知ってる」
「でも一氏先輩と話してると楽なんスよね」
「そら意識してへん相手とは喋り易いわ」
「そっか」
「あんな、例えるとやな」
「はい」
「オレがイカロスやとすると小春が太陽やねん」
「は?」
「ギリシャのイカロスの話知らへん?歌になってたやろ」
「蝋で出来た羽で太陽目指して空飛んでみたけど太陽の熱で羽が溶けて墜ちて死んだっちゅうヤツでしょ」
「うん、それ。オレがイカロスやったら小春が太陽」
「死にますよね」
「うん」
「アカンやん」
「好きなヤツに近付くっちゅうコトは死ぬ覚悟が要るコトやねん」
「アンタいつも死ぬ覚悟で小春先輩といちゃついてるんスか」
「当たり前や。今まで死んでへんのが不思議なくらいや。恋する男はみんな戦士やねん」
「オレも?」
「お前はまだオレとばっかり話してるから戦士見習いや」
「……先輩って」
「なんや、見直したか」
「……アホなんか電波なんか分かりませんね」
「アホか電波てどっちも誉めてへんやないか。なんやその二択。どついたろか」
財前の言う「アホ」は「男前」とほぼ同義。
- 2009年06月28日
「おはよう、謙也」
「こっち来んな白石。今お前の顔見たら死にたくなる」
「え、どしたん?」
「なんでか分からんけど小学生の時のお前に足でされてイく夢見てもうた」
「…………うわぁ、流石の俺も其れはちょっと、うわぁ」
「そやろ。うわぁ、やろ」
「俺を引かせるなんてなかなかやるな、謙也」
「いや、感心されても」
「俺、頑張るわ」
「は?何を?」
「謙也がそんな異常でマニアックに性的な夢を見るっちゅう事は謙也の中には抑圧されてる欲望が有るっちゅう事で、其れは要するに普段の俺の奉仕が完璧やないっちゅう事や」
「いやいやいや、そんな生真面目な考察はせんでえぇねん。ちゅうか別に奉仕とかそういうのは」
「あかん。俺は恋人として、謙也がそんな夢を見る気力を失う程に色々と尽くすべきや。性的な意味で」
「いやいやいや、なんか俺干からびて死にそうなんやけど」
「うん、干からびて死ねばえぇやん」
「えぇえええ」
「謙也の最期は腹上死で決まりやな。な」
「…………オレ忍足家の長男やのにこんなんでえぇんかな」
いいワケがない。
- 2009年06月25日
「忍足先輩」
「なんや財前。相変わらず堅いなぁ」
「……堅いですか?」
「堅いちゅうか、オレあんまり苗字で呼ばれへんし違和感有るねんなー。他の一年みたいに気楽に謙也先輩とか謙也クン、でえぇねんで」
「……他の一年と同じ呼び方したくないんスよ」
「は?」
「オレだけ違う呼び方したいし、されたい」
「違う呼び方?」
「苗字が違和感有るなら、謙也サンって呼びます」
「おぉ、えぇよ。呼べ呼べ」
「やから、謙也サンはオレのコト、名前で呼んで下さい」
「ん。分かったわ、光」
「っあぁああああ」
「え、何その反応」
「い、いきなり呼ばんといて下さい」
「は?」
「まままだ、心の準備が」
「?なんかおもろいな、お前」
「おもろないっスわ」
「光」
「や、や、やっぱり名前で呼ぶんやめてください」
「ははは、これから絶対名前で呼んだろ」
謙也は普段は至ってノーマルなのに普段無表情な財前の見せる過剰な反応に何か妙なスイッチ入ってしまえよという妄想初級編。
- 2009年06月25日
「蔵ノ介さんはオレのドコが好きなん?」
「……わからへん」
「ふーん。挙げられへんくらい仰山有るんや」
「そんな事言うてへんで」
「アンタの顔見てたら分かりますよ」
「いつからそんな偉そうな口きくようになったんや」
「だって蔵ノ介さん、オレのコト好き過ぎるんやもん」
「光かて俺の事大好きなくせに生意気やで」
「好きやから生意気言って困らせて悔しがらせてなかせて可愛がりたいんスよ」
- 2009年06月25日
「財前は俺の何処が好きなん?」
「何処って、髪から爪先まで全部好きですよ。食べてまいたいくらい」
「はは、なんやそれ。照れるやん」
「内臓も血肉も全部、蔵ノ介さんのモンやってだけでそそりますよね。美味しそう」
「………食べんといてな」
「食べたら蔵ノ介さんが居らんようになってまうやないですか」
甘噛みで我慢しますよ

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